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会長・常任幹事会からひとこと(2018年)

2018年3月

歩く道に無駄なものは無い

 三月、四月は進級、進学、就職、転勤、退職等、めまぐるしく変化の時、今までとメンバーや環境の変化、一喜一憂する時ですね。
 皆様も冬季オリンピックの熱戦をご覧になられたと思います。その時、「挫折や失意を乗り越えた選手は強いですねェ」と言う言葉を何度となく聞きましたね。
 自分の高三の時の三月、四月をふり返ってみました。
この歌を聴く度に、私の受験の時のことを思い出だすのです。
 さだまさしの作品
   「無縁坂」
     運がいいいとか 悪いとか
     人は時々 口にするけど
     めぐる暦は 季節の中で
     漂いながら 過ぎてゆく

 多くの人が、私は音楽の道を進むと思っていました。見事なほどに、受験は失敗。女子の浪人はごく稀な時代。家庭科の先生が、「栄養士になる道に進み、次年度、また受験すれば」と勧めてくれました。
 料理等、その頃はしたことがなかったので、三歳児がおもちゃの刀を買って貰ったように、包丁を使える調理の実習時間は小躍りして喜んでいました。
兄に相談したところ、「音楽は趣味で」と。
失敗した辛さから解放され、いとも簡単に方向転換できました。

 今や負け惜しみでなく、栄養の道に進んで誠に良かったと思っています。
ホテルの総料理長さんとディナーの料理の相談をし、趣味の音楽と融合させ、ホテルで15年間ディナーショーを実現しました。受験を失敗したおかげで実現出来たものと考えます。
挫折や失意が有ったからこそと、歩く道に無駄なものは無いと感じ入っているこの頃です。

 皆様の進む道に 幸多きことを お祈り致します。

日本栄養士連盟 会長 加藤廣子

2018年1月

明けましておめでとうございます
夢の実現に近づく年でありますように


 当時の小渕恵三総理大臣が、「平成」と書かれた色紙を掲げられた光景を鮮明に覚えていますね。あれから30年、どの様な日々を重ねていらしたでしょうか。
新しい年を迎え、心も新たに夢の実現に近づく為、胸ふくらませておられることでしょう。
 私は今年、"バランスの良い食生活をしましょう"という言葉について考えてみようと思っています。バランスという言葉は、つりあい。均衡。かたよりが無いこと。とあります。歯医者さん、薬局、クリニック等のパンフレットを見ますと、様々なキャッチフレーズの中に"バランスの良い食生活をしましょう"と掲げてあります。
病因は、食生活だけではありませんが、食事は重要です。食事が原因での病気では、医師から食事について指導が有ります。
 では、健常者はどの様な食生活をすれば良いのか、バランスのとり方、どの様な食材をどの位食べるのが望ましいか、栄養の専門家として、その進むべき方向を示して差し上げなければと思います。食事は毎日の事、食材や食べ方に地域性やその家代々の形もあるでしょう。厚生労働省や農林水産省等の指針として、バランスガイドというコマの形の図柄があります。
 今、皆さんに小学校の時の給食や子供の頃の家の食事の形を思い出して欲しいです。
主食(ごはん・パン)、主菜(お肉・お魚)、副菜(野菜煮や炒め)、果物、牛乳でしたね。基本は、主食+主菜+副菜、それに加えて牛乳、乳製品や果物です。
☆主食の働きは、(ごはん、パン、麺、コーンフレークなど穀物を主材料)
  炭水化物の供給源-熱や身体を動かす為のエネルギー源となります。
☆主菜の働きは、(魚、肉、卵、大豆を主材料とする料理)
  たんぱく質、脂質の供給源-身体の血や肉を作ったり、エネルギー源となります。
☆副菜の働きは、(野菜などを主材料とする料理)
  ビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源-身体の調子を整えます。
☆牛乳、乳製品と果物
  牛乳、乳製品には、日本人に不足しがちなカルシウムが多く含まれます。
  果物にも、ビタミン、ミネラル、食物繊維が多く含まれます。
年齢、労働の重さ等により、量についてはそれぞれ違いがありますが、上記の食材
の働きを意識して、明るい日々を送られます様お祈り致します。
身近にいる、栄養士・管理栄養士に、お声かけいただき、ぜひ質問して下さい。

最近読んだ、医師の鎌田 實先生の本の中から
・「がんばる」と「がんばらない」のバランスが大事。
・人生を楽しみ、よく笑い、人のために尽くす。そんないい癖を身につけてしまえばいい。

 その通りですね。

日本栄養士連盟 会長 加藤廣子

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